Introduction
設立背景
平成16年度、私たちの新潟県は過去に類を見ない災害の年となりました。
7月には見附市、中之島町(当時)、三条市、長岡市を中心に「7.13新潟豪雨」が襲い、その3ヶ月後の10月23日には川口町を震源としてM6.8の「新潟県中越大震災」が発生しました。震度7の震災の傷跡が各地で残る2月。今度は20年ぶりという豪雪が各地を襲いました。その後もたびたび豪雨や豪雪に苦しめられています。
災害後、全国各地から多くのボランティアが集まり、地域の復旧へ大きな役割を発揮しました。
災害から時間が経ち、徐々にボランティアの支援は減っていき、同時に人々の記憶からも薄れています。
しかし、いまだに多くの方々が仮設住宅での不自由な生活を送っていたり、生活再建の目途が立たない方が多くいらっしゃいます。地域の「山」「里」の復興の道半ばです。
そんな中、地道に活動を続けている方々も大勢いらっしゃいます。その中には県外の学生も地道に継続的に活動しています。
しかし、県内の学生はそのような活動にあまり関わっていないように感じます。地元にいながら、その状況を知らなくていいのかという疑問が沸いてきました。
そこで「一番身近にいる僕達も、何かできることはないだろうか」という考えから、長岡造形大学、長岡技術科学大学、長岡工業高等専門学校など中越地域の学生を中心に設立したものです。災害からの復興をきっかけとして、中越地域のこれからのまちづくりへ貢献していけたらと思っています。
一つ一つの力は小さくても、集まれば大きな力となります。多様な学生の力を結集し復興や地域づくりへの原動力へと育てていけたら…。それが僕たちの願いです。ぜひあなたも参加しませんか?きっと力になれるはずです。
中越学生ネットワークなじらね
代表 片桐竜一
団体概要
「中越学生ボランティアネットワークなじらね」は平成18年2月13日に設立されました。
愛称である「なじらね」とは、新潟県の中下越地域で使われている方言で「どうですか?」(例:「(調子は)どうですか?」)という意味を持つ言葉です。
あいさつのように気軽に飛び交う「なじらね」という言葉のように、私たちも地域の中で気軽に「飛び交う」ような活動、言葉のイメージから来るあったかい活動をしていけたらとの願いが込められています。
平成18年6月1日、地域での幅広い活動に対応するため名称から「ボランティア」を削除して「中越学生ネットワークなじらね」と名称変更しました。
シンボル・ロゴマーク
↑ロゴタイプ |
「オンリーワン」という考えを大切にし、みんな繋がっているという「なじらね」の基本理念をもとに、「なじらね」を1つの星に例えデザインしました。
「なじらね」に参加しているみんなは、なじらね星の住民です。
さまざまな人々が星に集まることであふれる多彩なアイディアや能力を生かしあって結集し、 それがなじらね星の大きな原動力になります。
↑シンボルマーク |
真ん中の丸についている楕円形の輪は、人と人とがつながっているイメージを持たせました。
また、下の円弧は星が動いているイメージを、中心のオレンジ色の丸はたくさんの人々の「心」を表しています。
他にも、中心の色が水色(空と水)、黄緑(大地)のパターンがあります。
制作:鈴木茉里乃さん(長岡造形大学産業デザイン学科)
活動概念
中越学生ネットワークなじらねでは、次のコンセプトをもとに活動しています。
〜学生たちのよりどころ(中間支援の場)〜
中越地域をはじめとして、新潟県内各地で活躍する学生活動の情報を集め、学生=学生、学生=地域をつなげる活動を行っていきます。
さらに、今までボランティア活動がしたくても出来なかった学生たちの受け皿となり、中越の復興をより幅広く支援していきます。
〜みんなの「やりたい!」が実現する場〜
保有しているさまざまな地域の情報や地域のネットワークを生かし、学生たちが取り組みたいことを積極的に支援し、実現する場をめざします。
また、当団体は学校間の差別なく、同じフィールドの中で平等に活躍できる場を目指しています。「私が一番」(ナンバーワン)ではなく、「私にしか出来ないこと」(オンリーワン)を大切にし、さまざまな学生が集まることであふれる多様なアイディアや能力が、それぞれ生かしあって結集し、大きな可能性・原動力が生み出されることを目指しています。